宿泊できない葬儀場もありますが、今でも宿泊できる葬儀場はたくさんあります。
葬儀場に泊まることは「夜伽（よとぎ）」と呼ばれ、かつては一般的に行われていました。夜伽は、故人を供養するだけでなく、遺体の状況を確認したり、香とろうそくが消えないようにしたりすることを目的として行われます。
一晩中ろうそくを灯していると危険を伴うことから、安全を考慮して最近では夜伽が行われることは少なくなりましたが、葬儀場に宿泊して故人と一晩を共にする方は今でも少なくありません。
葬儀場に宿泊する場合は、通夜を終えてそのまま宿泊して翌日葬儀を行うケースが一般的であることから、葬儀で必要になるものを用意しておかなければいけません。
葬儀に必要なものとして挙げられるのが、数珠や香典などです。喪主などだと香典は必要ありませんが、葬儀場に泊まることができる人には決まりはなく、故人と生前親しかった親族や友人などが泊まることもあります。
ただし、葬儀場によって宿泊できる人数に制限が設けられているため、その点には注意しなくてはいけません。また、泊まることの可否はご葬家が決めるのが一般的なので、それに従いましょう。
葬儀場に宿泊する際には、アメニティグッズを持参することをおすすめします。宿泊ができる葬儀場であっても、アメニティグッズがない可能性は高いです。
歯ブラシやタオルなどの基本的なグッズの他にも、男性なら髭剃り、女性であればメイク道具なども忘れず持参しましょう。
宿泊するときにリラックスできるように、着替えも持参しましょう。通夜に参加してそのまま泊まる場合、喪服を着用しているケースがほとんどで、そのままだとシワや汚れがつく可能性が高くなります。なるべくくつろげる着替えを用意することをおすすめします。